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旧耐震マンションの審査日記です
今回のマンションは「港南台つぐみ2号棟」です。

港南台つぐみ2号の審査日記

パークハイツ

今回の旧耐震のマンション審査は横浜市港南台の「港南台つぐみ団地2号棟」です。
神奈川県下に営業店舗を展開する不動産仲介会社様からの依頼です。

旧耐震マンションの場合では、新耐震マンションとは異なり耐震基準に適合していることを証明しなければなりません。その手法が「耐震診断」です。
耐震診断には設計図(構造図)の閲覧が必要です。通常では設計図書は管理組合様が保管していることが通例です。
なので、まずは管理組合様に設計図書の閲覧の承諾を頂かなければなりません。

この旨を仲介会社の担当の方から打診していただいたところ、管理組合様が快く承諾していただきました。

早速電話にて実際の交渉です。
管理人様に、当方の自己紹介と設計図書の閲覧について直接にお願いしました。
合わせて、設計図書の内容によっては建物のコンクリート強度の確認が必要なことをお願いしたところ、
作業の1週間前に居住対象者に対して事前通知が必要とのこと。

設計図書の閲覧と強度確認

なぎさ団地

さて、承諾を頂いた日に現地事務所に出向き設計図書の閲覧をさせていただきました。 閲覧と言っても、耐震診断の為のデータ収集です。 実際にはデジカメにて設計図のデータを撮影させていただきました。
構造図を確認すると、躯体のコンクリート強度確認が必要な「現場打ちの壁式鉄筋コンクリート造」であることが判明しました。
なので、あらかじめ用意しておいた「事前通知書」を階段の掲示板に掲示してその日の作業は終わりです。

設計図書の内容と敷地形状等による立地条件には問題なく、実際の建物の躯体強度がある一定の基準に達していればOKです。

事前通知から1週間が経過した午前10時からコンクリート強度確認の作業を始めます。
一般的なコンクリートの高度確認は、実際にコア抜きしたコンクリート片を圧縮試験機
にかけて圧壊して測定しますが、居住中のマンションでそのような大きなストレスをかけるような作業は適切ではありません。

実際に行う作業は、「非破壊試験」と言われる試験で、「シュミットハンマー」と呼ばれる特殊な機器を使用します。
軽い打撃音がしますが、実際の作業時間は5分程度で終わりますから、とても易しい試験方法です。

試験の場所は、実際にコンクリート面が露出しているところです。 このようなところは水道メーターや
ガスメーターのあるパイプスペースが最も適しています。 この「港南台つぐみ団地2号棟」も階段室の中央
にあるパイプスペースにて試験を行いました。

試験結果など

なぎさ団地

前述の一般的な強度試験の場合では、専門の試験所にて巨大な試験機を使用して行います。 そのために時間と高い費用がかかります。 その点、ここで使用するシュミットハンマーの計測では、すぐに試験結果がわかります。

 

実際に計測した結果は全て基準値をクリアーしました。 これで耐震診断は合格です。 めでたしめでたしです。

試験結果がオッケーだったことから、帰路は気分の良い心理状態になります。
いつも思うのですが、試験結果がOKになって初めてクリアーするので、いつも心の片隅には不安があります。

あらためて「港南台つぐみ団地」を観察すると、築年数は古いとはいえとても素晴らしい環境です。
なにより建物と建物の間の住棟間隔がとても広いのです。 ようはとても広々と建物が配置されているので
子育てには最適ですね。 港南台の駅から徒歩で4~5分です。 
通常では旧耐震マンションでは住宅ローン減税・登記費用減税・不動産取得減税が適用にはなりませんが、
この「港南台つぐみ団地2号棟」は旧耐震マンションであるにもかかわらずそれらの利用が可能です。
もしもご購入を検討中ならぜひお声がください。

今回は「港南台つぐみ団地2号棟」でした。



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