新耐震 エステシティ湘南六浦壱番館 耐震基準適合証明

今回の審査対象物件は、「エステシティ湘南六浦壱番館」です。　所在地は横浜市金沢区六浦南四丁目になります。最寄り駅は京浜急行の六浦駅で、小高い丘の上に位置し、徒歩では10分から20分程度になるでしょう。

エステシティ湘南六浦は二つのマンション群で構成されています。一つは1号棟～5号棟の低層で小規模な建物で構成され、初期に開発されたマンション群でこちらのほうは駅寄りにあります。　もう一つが今回ご紹介するエステシティ湘南六浦壱番館が属するグループで、壱番館～四番館の大型マンションで構成されています。

一番館の構造規模は、鉄骨鉄筋コンクリート造で146戸の11階建てで1989年3月に建設されました。 写真でもご覧の通り、エステシティ湘南六浦が並ぶ通りはシュロの街路樹に彩られて、「湘南」にふさわしい南国的な情緒に包まれています。通り沿いに六浦スポーツ広場があり、子どものいる家庭にも安心でしょう。

年が明け、2月に近づくにつれ、あるお問い合わせが急に増えてきます。その内容は、「2月の確定申告のために耐震基準適合証明書を発行してほしい」とのことです。そのほとんどの方が、すでに自宅を購入済みの方です。

住宅を購入した人は確定申告をすることにより、減税を受けることが可能ですが、築25年が経過したマンションの場合ではその恩恵を受けることはできません。ちなみに25年未満の場合では申告をすると自動的に減税を受けることが可能です。

でも築25年以上のばあでは救済措置があり、耐震基準適合証明書が有れば可能となります。 しかしながらこの時点でお問い合わせをしてくる人は、ほとんどの場合で購入時に耐震基準適合証明書を取得していない方です。

税務署に申告した時点で指摘され、慌てて発行依頼をしてくるのです。 ですがもうすでに時遅しです。　なぜなら、耐震基準は名義変更をする前に取得しなければ利用できないからです。

一般人は不動産売買は初めてのことが多いので、このような仕組みを知らないことが普通です。そのために仲介する不動産会社の担当者がアドバイスをして事前取得するべきなのですが、それがなされていない場合にはこのようなケースになります。

一般の方でもそのような専門的なことも自分で勉強して対処できる方も存在します。 でも不動産会社・買主の双方ともそのような知識が無いと悲劇になります。注意したいものですね。